■「2週間後には第7波のピークを超える可能性」北海道・東北は“第8波”突入か
9日、行われた厚生労働省の専門家会議。
懸念される新型コロナの“第8波”について、加藤厚生労働大臣は「2週間後には第7波のピークを超える可能性もある」との見通しを示しました。さらに…
厚労省アドバイザリーボード 脇田隆字 座長
「問題なのは今、いわゆる第7波の感染者数や死亡者数が十分にまだ下がりきっていないという状況で、今すでに感染者数が増加をし始めているところになります」

9日、新たに報告された感染者は全国で8万7410人。一週間前(11月2日)と比べ、約1万7000人増えました。北海道は9546人となり、2日連続で過去最多を更新。東京都も9000人(9012人)を超えています。
東京都内のクリニックでは、夏の“第7波”以降減っていた発熱外来の受診が徐々に増え始めているといいます。
ユアクリニック秋葉原 杉原桂 院長
「1週間で20名ぐらい(受診して)そのうち4人ぐらいが陽性だった。ぽつぽつと来たなという感じ」
松野官房長官は、新規感染者が増加傾向にあると指摘したうえで…
松野博一 官房長官
「秋以降の感染拡大がオミクロン株と同程度の感染力、病原性の変異株によるものであれば、新たな行動制限は行わず」
行動制限について、否定的な考えを示しました。

いま世界では、オミクロン株の新たな変異ウイルスに直面しています。
▼「XBB」、通称「グリフォン」と
▼「BQ.1.1」通称「ケルベロス」。
感染力が強い可能性やワクチン効果がやや弱まるとされ、共に日本国内で感染が確認されています。
専門家は、近く感染が急拡大する可能性を指摘しています。

国際医療福祉大学 松本哲哉 主任教授
「北海道や東北の地域はもう明らかに“第8波”に突入していると考えていいと思います。早めに手を打たないと、なかなか間に合わないという状況になってきている」
政府はワクチン接種などを呼びかけていますが、オミクロン株対応ワクチンの接種率は全体で7.8%に留まっています。














