山口県周南市に本社を置く総合化学メーカー「トクヤマ」は24日、電子先端材料など成長事業への転換などを目指すとした中期経営計画について、進捗状況を報告しました。

徳山製造所で開かれた会見で、横田浩社長が説明しました。中期経営計画は今年度までの5年間で策定されているものです。

今年度の業績予想は、売上高が、経営計画の4000億円に対して3645億円。営業利益は計画の450億円に対して415億円となっています。計画の柱として、電子先端材料や歯科機材など成長分野への事業転換については、その売り上げを全体の50%にするとしていたところ現状は45%となっています。

横田社長は予想していなかった石炭価格の高騰や半導体市場の低迷などがあるなか、事業転換は一定の進捗はあったと評価しました。

トクヤマ 横田浩社長
「次の中期経営計画につなげられるように今年度はしっかりとした運営をして、皆さんのご期待に添える、少なくとも業績予想を上回る数字をあげていきたい」

人材戦略分野では年功序列から、仕事に対して給与を支払う制度改革などは不十分で、横田社長は引き続き組織改革に取り組みたいとしました。