マンションなどで起きた子どもの転落事故について、消費者庁がきょう調査結果を公表しました。7割以上のケースで、窓やベランダの手すりの近くに“足場になる物”が置かれていたということです。
消費者庁が実際の死亡事故をもとに制作し、きょう公開したCG映像です。
窓のすぐ下に置かれたベッドにいるのは1歳の子ども。はいはいで枕を踏み台に開いている窓へと向かい、転落しそうになります。
また、こちらの映像では、3歳の子どもが椅子からベランダの手すりによじ登っています。
今回、消費者庁が調査したところ、去年までの32年間で0歳から5歳の子どもが住宅の窓やベランダから転落して死亡した事故は、少なくとも134件にのぼっていました。このうち7割以上で、近くに足場となる物が置かれていたということです。
ほかにも、ベランダの手すりの隙間をすり抜けて転落した事例も。
また、半分近くは保護者が家にいる最中に起きた事故でした。
消費者庁の担当者は…
消費者庁の担当者
「仮に保護者が在宅していても、転落の直前で気づいたら事故を防止できない。そもそも事故が起きにくい住まいを整えてほしい」
消費者庁はきょう、事故を防止するための5つのチェックポイントを公開。▼窓の近くに家具が置かれていないか、また、▼ベランダに物が置かれたり、▼室外機が手すりの近くなどに置かれたりしていないかなど、それぞれ点検するよう呼びかけています。
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