巨額の赤字に陥った日産自動車が株主総会を開いています。退任した前社長らに支払われた6億円を超える報酬などに株主から厳しい意見があがりそうです。

株主
「一番興味を持っているのはリストラ。マネージャー(役員)を減らしてみる。給与が高い」
「日産の持てる力をとにかく出し切ってもらいたい」

株主総会では、5年あまり社長を務めた内田誠氏が退任し、新たにイヴァン・エスピノーサ氏が社長となる議案が可決される見通しです。

ただ、株主から批判が集まりそうなのが、経営責任の取り方についてです。

日産は昨年度の決算で6700億円あまりの最終赤字に転落し、2万人の人員削減や工場の閉鎖を決定しています。

その一方で、内田前社長ら退任する役員4人には総額6億4600万円の報酬が支払われました。

また、これまでに経営を主導してきた社外取締役全員の続投が諮られていて、株主からは厳しい声があがりそうです。