イランは、中東カタールにある米軍基地に対してミサイル攻撃を行いました。アメリカ軍がイランの核施設を空爆したことへの報復措置で、紛争の拡大が懸念されます。
トルコ東部のイラン国境では現地午後11時半をまわりましたが、この時間帯になっても時折イランから逃れてくる人の姿が確認できます。
イランの精鋭部隊「革命防衛隊」は23日、カタールにあるアメリカ軍のアルウデイド空軍基地に対して、ミサイル攻撃を行ったと発表しました。
イランの最高安全保障委員会は声明を出し、今回の攻撃について、アメリカ軍がイラン国内にある核施設を空爆したことに対する報復だとしたうえで、アメリカ軍が空爆で使った爆弾と同じ数のミサイルを発射したと明かしました。
こうしたなか、ロイター通信は情報筋の話として、イランが攻撃の数時間前に2つの外交ルートを通じてアメリカとカタールに攻撃を事前に通知していたと報じました。
イランとしては報復攻撃を行いながらも被害を最小限にとどめることで、事態がエスカレートしないように調整した可能性もあります。
ただ、アメリカのトランプ大統領は、イランが報復を行えば再度攻撃するとも発言していて、実際に再攻撃に踏み切れば、さらなる攻撃の応酬から紛争が拡大する懸念もあり、緊迫した状況が続いています。
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