IAEA=国際原子力機関が緊急理事会を開き、グロッシ事務局長はアメリカ軍が攻撃したイラン中部・フォルドゥの地下施設について、「甚大な被害が発生したと予想される」と指摘しました。

IAEAは23日、アメリカ軍がイランのフォルドゥ、ナタンズ、イスファハンの3か所の核施設を攻撃したことを受けて、緊急理事会を開催しました。

グロッシ事務局長は、フォルドゥの地下施設について「被害を完全には評価できない」としたうえで、こう指摘しました。

IAEA グロッシ事務局長
「使用された爆発物と、遠心分離機の振動に対する極めて敏感な性質を考慮すると、甚大な被害が発生したと予想される」

また、グロッシ事務局長は国際的な核不拡散体制の有効性を維持するためにイランに対し交渉の場に戻るよう求めました。