きのう行われた東京都議会議員選挙では、都民ファーストの会が躍進、自民党が“歴史的大敗”を喫しました。来月に参院選を控える中、自民党は戦略の見直しを迫られています。
31議席を獲得し、第一党に返り咲いた都民ファーストの会。
特別顧問の小池百合子都知事は。
都民ファーストの会 小池百合子 特別顧問
「都民の生活をどう守っていくのか、その具体論などに触れて、都民の皆様方の共感を得ることができた」
対照的に自民党は獲得議席数「21」と過去最低に。“裏金”問題などの逆風を跳ね返すことができず、第一党の座を明け渡しました。
一方、躍進したのは国民民主党。議席ゼロから一気に9議席を獲得。
参政党も、ゼロだった議席を3議席に伸ばしました。
野党第一党となったのは5議席増やした立憲民主党で、17議席となりました。
自民党は今回の都議選を、1か月後に控えた参院選の「前哨戦」と位置づけていただけに、選挙戦略の練り直しを迫られています。
石破総理
「非常に厳しいご審判をいただいたと思っていますが、どのような訴えが届かなかったのかということをきちんと分析をして、今後にいかしていかねばならない」
焦点となっているのが「物価高対策」として公約に掲げた、国民一律2万円などの現金給付です。都議選の応援演説でも、石破総理は現金給付について支持を訴えました。
石破総理(おととい)
「給付金、評判良くないけど、誰にでもかれにでもばらまくのではない。困った人にきちんと早く行き届くような政策を、我々自民党はやってまいります」
ただ、党内の受け止めは冷ややかです。
自民・参院議員
「現金給付が選挙前の“一時しのぎ”だと有権者に見透かされた」
一方、主要な野党は参院選の争点を「物価高対策」に定めて、さらに自民党を追い込みたい考えです。
立憲民主党 大串博志 代表代行(きのう)
「自民党に相対峙して物価高対策を具体的に訴えていくことが非常に大切」
石破総理が物価高対策に有効な手を打てるかどうか、早くも正念場が訪れています。
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