去年11月、改正道路交通法で自転車の飲酒運転などが厳罰化されました。

5月末までの7か月間で、山口県内では62件の酒気帯び運転が摘発されています。

また、来年4月からは車などと同様に反則金を支払う、いわゆる「青切符」の導入も決まりました。

新生活に慣れてきたいま、改めて自転車の交通安全を考えたいと思います。



80代
「厳罰化は当然、仕方ないですよね。危険な運転を見かけたら腹が立ちますよ。車を降りていって叱責してやろうかと思うときがありますよ」

10代
「車目線で見ると怖いじゃないですか。車道に自転車がいるっていうのは。車道と歩道の間の道をもうちょっと広くしてほしいなって思います。飲酒運転は自転車、車問わず普通に危ないものだと思うのでなくなるべきだとは思います」

去年11月、自転車の飲酒運転などが厳罰化され、酒気帯び運転の場合3年以下の拘禁刑、50万円以下の罰金となりました。

県警交通企画課によりますと、5月末までの7か月間で危険行為の摘発件数は75件。

このうち、酒気帯び運転は8割を超える62件に上っています。

また摘発された年齢別で見ると、40代から50代が半分近い33人、次いで60代から70代が15人、20代から30代が9人となっています。

17日、自転車の交通違反に対して車などと同じように「青切符」による取り締まりを来年4月から始めることが決まりました。

反則金を納めれば、刑事罰が科せられません。

しかし、飲酒運転や酒気帯び運転など重大な違反は「赤切符」になり、刑事罰の対象となります。

青切符の反則金も決まりました。

運転中にスマートフォンなどを使用する「ながら運転」は1万2000円、信号無視や逆走、歩道通行などは6000円、傘差し運転のほか、安全な運転に必要な音や声が聞こえない状態でイヤホンなどの使用することなどは5000円、2人乗りは3000円などとなっています。

しかし自転車の「歩道通行」は、例外も定められています。

標識があるとき。

13歳未満の子どもや70歳以上の人、身体の不自由な人が運転しているとき。

車道の幅が狭いなど車道を走るとかえって危険な場合などは、自転車が歩道を通行することができます。

一方、いまは新しい生活に慣れ、子どもの事故が増える時期でもあります。

30代父親と7歳娘
「最近うちの娘も補助輪を外したばっかりなので、やっぱりみずから自転車に乗る機会っていうところが増えていくので、そこはもう愚直に、常に乗る前にはきちんと親も確認するとかですね」

青切符で反則金納付の対象となるのは16歳以上です。

自転車が関係する重大な事故を減らすための厳罰化。

警察は自転車も車と同じく、決められた交通ルールをしっかり守ってほしいと呼びかけています。