摘発が続く「オンラインカジノ」での賭博行為をめぐり、今度はフジテレビの社員が逮捕されました。わずか1か月半で1億7000万円ほどを賭けていたとみられます。
記者
「何かを食べながら自宅マンションを出てきました。おにぎりでしょうか」
ラップに包まれたおにぎりを食べる男。
記者
「片手をあげました。タクシーを呼んだようです」
その後、タクシーに乗ってその場を離れました。
常習賭博の疑いできょう逮捕された、フジテレビのバラエティ制作部企画担当部長の鈴木善貴容疑者(44)です。海外で運営されているオンラインカジノサイト「エルドアカジノ」で、バカラ賭博などをした疑いがもたれています。
賭博を始めたきっかけについては。
鈴木容疑者
「昔から韓国のカジノに行くくらいギャンブルが好きで、職場の先輩からオンラインカジノで賭けることができると誘われて何も考えずに始めた」
警視庁によりますと、およそ5年前からオンラインカジノを始めたという鈴木容疑者。今年3月からわずか1か月半で1億7000万円ほどを賭けていたとみられ、これまでの収支については「1000万円マイナスだった」と供述しています。
鈴木容疑者
「入社以来バラエティ」
鈴木容疑者は昼のバラエティ番組「ぽかぽか」の総合演出を務めたほか、「ネプリーグ」など多くの人気バラエティ番組を担当していました。
関係者によりますと、「エース社員」という評判でしたが、オンラインカジノに手を染め、別の社員から借金をしていたとみられています。
鈴木容疑者
「周りでオンラインカジノをやっている人がたくさんいたので、自分も大丈夫だろうと思った。会社をなめていて、続けていてもバレないだろうという気持ちがあった」
取り調べに容疑を認めているという鈴木容疑者ですが、フジテレビの聞き取り調査に対してはうその説明をしたうえで、懲戒処分を受けた後も賭博を繰り返していたということです。
オンラインカジノでの賭博をめぐっては、プロ野球選手が書類送検されるなど摘発が続いていますが、警視庁は今回、逮捕という厳しい判断に踏み切りました。
ある捜査幹部は。
捜査幹部
「鈴木容疑者はフジテレビの聞き取り調査後から、警視庁の取り調べを受けるまで賭博行為を繰り返していたので悪質性が認められる」
フジテレビは今回の社員逮捕について、「重く受け止めております。今後も警察の捜査に全面的に協力するとともに、再発防止に取り組んでまいります」などとコメントしています。
注目の記事
思春期中学生の10人に1人 朝起きられないのは「怠け」ではない~中高生に増える起立性調節障害~「当事者親子の声」

恒星間天体「3I/ATLAS」まだ“真の姿”を見せていない可能性…原因は「宇宙線による日焼け」か 太陽系外から飛来した天体の謎

「骨が折れやすい難病」9歳の少年 YouTubeで出会った“憧れの先輩” 骨が折れても――始まった挑戦と、亡き母の思い

【独自】旧統一教会の"財産移転先"天地正教とは 「弥勒菩薩は文鮮明氏」宣言から濃くなった教会の色...過度な献金要求を元信者が証言 二代目教主「乗っ取られた」旧統一教会の見解は【実態取材・前編】

生徒4人に1人がサッカー部 全国大会常連校で起きた〝裸で土下座〟 『いじり』が遠因ないし原因 発生リスクの高い集団とは 調査報告書がまとまる 熊本

「すごい話題の宝庫」元新聞記者が限界集落で新聞社 地域密着の小院瀬見新聞「すばらしい過疎地」発信 富山・南砺市









