日本の男子ソフトボール界をけん引してきた選手が一線を退きます。国内での最後の大会を終えた平林金属男子ソフトボール部の松田光選手が引退会見を開き、仲間や地元ファンらに感謝の思いを語りました。


(今季限りで引退 平林金属男子ソフトボール部 松田光選手)
「若い選手が育ってきて。チームを若い選手に託してもいいのかなと。自分が引退して『ヒラキン弱くなったな』って言われることないと思うんですけど。『松田いなくなってちょっと弱くなったな』って思ってもらいたいというのも本音です」


笑顔で引退を語る平林金属の松田光選手。13年に渡ってチームだけでなく日本の男子ソフトボール界の先頭を走ってきました。2010年の入団以来、投手として137試合を投げ防御率1.92、打者としても打率3割8分、ホームラン75本と投打の“リアル二刀流”として前人未到の記録を刻みました。


3年前には、世界野球ソフトボール連盟の最優秀選手にも選出されたレジェンドが長い現役生活の中で記憶に最も残っているのは地元ファンの熱い声援だといいます。

(今季限りで引退 平林金属男子ソフトボール部 松田光選手)
「コロナ禍の中で、なかなかソフトボールが出来なくて。会場も満員で、すごいお客さんも来てくれましたし。その前で優勝できたというのがいい思い出かなと」

引退後は男子ソフトの魅力を伝えるため活動していくといいます。小さい頃から携わってきたスポーツへ恩返しです。


(今季限りで引退 平林金属男子ソフトボール部 松田光選手)
「ソフトボールに育ててもらったというか。自分はソフトボールがなければ何も無いような人間なので。やはりソフトボールは女子のイメージが強いので。女子を巻き込んで男子のソフトボールを盛り上げたいなと」


国内での試合は終えましたが、松田選手は、今月(11月)26日からニュージーランドで開かれるソフトボールのW杯に日本代表として出場。悲願の世界一を目指す戦いに挑みます。