岐阜県白川村の30代の元職員が、合掌造りの保護組織など4団体の口座から、合わせて約150万円を横領していたことが分かりました。
白川村によりますと当時職員だった30代の男性は合掌造り集落の自然環境を守る団体の事務局長を務めていた去年、約60万円を引き出すなどこの数年で4つの団体の口座から約150万円を不正に引き出しました。

職員は去年、別の理由で合わせて3回減給処分を受けていました。村は処分後に横領を把握しましたが、各団体が刑事告訴しなかったことなどから処分せず、男性は11月に退職し退職金も支払われました。
(白川村 成原茂村長)「あり得ない事案が発生したことを大変申し訳なく、このような事案が起きないように再発防止に努めたい」

会見した成原茂村長は「停職処分も考えたが、一番いいのはやめさせることと考えた」と退職に至った理由を話しました。