レスリングの全日本選抜選手権は20日、東京体育館で女子53kg級などが行われ、高知市出身の清岡もえ選手(育英大学4年)が準決勝で勝利し、21日の決勝に進出しました。

清岡もえ選手は、パリ五輪男子65kg級金メダリスト・清岡幸大郎選手(カクシングループ)の妹で、2024年10月の世界選手権女子55kg級(非五輪階級)で初優勝。さらに、2024年12月の全日本選手権では、五輪階級の女子53kg級で初優勝しています。

優勝候補として挑む今大会、女子53kg級に出場した清岡選手は、初戦で同じ育英大学の升田夏美選手と対戦し、試合時間1分47秒で、10-0のテクニカルスペリオリティ勝ちを収めました。

そして準決勝は森川晴凪選手(至学館大学)との対戦。試合は、第1ピリオド開始40秒で消極的な姿勢だった森川選手にパッシブ(口頭注意)が出されると、その後は清岡選手に有利なアクティビティタイムとなり、森川選手にポイントが入らなかったため、清岡選手が1点を先制します。(清岡1-0森川)

第2ピリオド開始後およそ1分にも、清岡選手に有利なアクティビティタイムとなり、その後1点を追加。(清岡2-0森川)清岡選手はその後、試合終了間際に場外に出され1点を返されますが、2-1で勝利し、決勝進出を決めました。

2024年の全日本選手権で優勝している清岡選手は、今大会=全日本選抜選手権で優勝すれば、9月にクロアチアで行われる世界選手権の代表に内定します。

五輪階級で初の世界選手権代表に王手をかけた清岡選手は、21日の決勝で、村山春菜選手(自衛隊体育学校)と対戦します。