熊本県多良木町にある「多良木相良氏(たらぎさがらし)遺跡」が、国の史跡に指定される見通しです。

多良木相良氏は、鎌倉時代に幕府から現在の多良木町付近を領地として与えられた一族です。

遺跡には「蓮花寺東之前(れんげじひがしのまえ)遺跡」と、国の重要文化財の阿弥陀堂や100を超える五輪の塔がある「青蓮寺境内(しょうれんじけいだい)」が含まれます。

五輪の塔

「青蓮寺境内」にある多良木相良氏の初代・頼景(よりかげ)を供養する五輪の塔には「壇上積基壇(だんじょうつみぎだん)」と呼ばれる珍しい様式が使われ、九州で確認されているのはここだけだということです。

国の文化審議会が20日、文部科学大臣に答申し、指定されると県内の国史跡は48件となります。