広島を訪問している天皇皇后両陛下は、被爆者が自身の経験や平和の尊さを語り継ぐことに「深い敬意を抱いている」と明かされました。
これは宮内庁が19日夜、広島市で記者会見をして発表したものです。両陛下は19日、原爆資料館で被爆者や、被爆体験を受け継ぐ伝承者と懇談されました。
両陛下は被爆者の苦労を偲ぶとともに「これまでの辛い体験や平和の尊さを自ら語り継いでおられることに、深い敬意を抱きました」と側近を通じて明かされました。そのうえで、「様々な方法で被爆体験や平和の大切さが伝えられていくことの意義を改めて感じます」と話されたということです。
●広島県湯崎英彦知事
「本当にわれわれ県民にとってうれしいことだったと思っております。県民の皆様も戦後80年という節目の年に平和の尊さを心に刻み、平和への思いを新たにする機会になればとの両陛下のこのたびのご来県に至ったお気持ちを非常に深く感じることができたのではないかと思っております」