北アルプスの白馬岳で19日午後、東京都の50歳の男性が行動不能になり、ヘリコプターで救助されました。
けがはなく、技量不足から立ち往生したものと見られます。

救助されたのは、東京都目黒区に住む50歳の会社員の男性です。

大町警察署によりますと、男性は、19日午前、白馬村の猿倉登山口から1人で入山し、この日の宿泊を予定していた白馬岳の山小屋に向け、大雪渓を登っていましたが、全長3.5キロ、標高差600メートルほどの大雪渓の上部に当たる標高およそ2400メートル付近で、動けなくなり、午後1時半過ぎに救助を要請しました。

男性は、午後4時過ぎに、長野県警のヘリコプターで救助されましたが、けがはない模様です。

天候は問題なく、男性はアイゼンを使っていましたが、技量不足から身動きが取れなくなったと見られています。

白馬大雪渓の周辺では、17日から山岳遭難が相次いでいることから、警察では、10本爪以上のアイゼンとピッケルといった装備を備えた上で、技量にあった登山を計画するよう呼びかけています。