天皇皇后両陛下が即位後初めて被爆地・広島を訪問された19日、沿道には両陛下を一目見ようと多くの人たちが集まっていました。

午前11時すぎ、天皇皇后両陛下は特別機で広島空港(広島県三原市)に到着しました。空港には両陛下を出迎えようと約200人が集まりました。日の丸の小旗を振り、広島市へ向かう両陛下を乗せた車列を見送りました。両陛下も笑顔で手を振り答えていました。

広島市内では─。

佐藤勇希記者
「両陛下を一目見ようと非常に多くの人々が集まっています」

沿道に集まった人
「一目お目にかかりたいなと思ってきました。広島にお見えとのことで、うれしくて来ました」

車列が通ると沿道からは歓声があがり、両陛下は笑顔で手を振って応えられました。両陛下は車で広島市に到着すると、松井市長らの出迎えを受けました。

車列見た人
「素敵でした。陛下も雅子さまも。被爆80年というのは意味のあることなので色々と見ていただきたい」
「平和を平和都市から全世界に広げていただきたい」
「80年という時が経ったので感じたことを世界に届けていただきたい」
「私の母は被爆者だが92歳。母には後でお手振りができたよと報告しようと思う」

平和公園周辺にも多くの人が詰めかけていました。

小林康秀キャスター
「天皇皇后両陛下が間もなく到着される平和公園です。平和公園では柵がしてあり、特別な警備体制が敷かれていて、一般の人が中に入ることはできません。観光バスが数台止まっていて南側の目隠しとなっています。平和公園の中はいつもと違う雰囲気となっています」

午後3時前、広島市の平和公園に到着した両陛下。両陛下が平和公園を訪れるのは、2000年11月以来25年ぶりです。

原爆慰霊碑の前に立ち、拝礼したあと、花を供えて原爆死没者の霊を慰められました。両陛下はその後、原爆資料館を視察し、被爆者たちと懇談されました。

広島訪問2日目は、2014年に発生した広島土砂災害の被災地などを訪問される予定です。