随意契約で放出された備蓄米の流通が広島県内でも本格化しています。東広島市の精米工場では、18日から24時間体制で精米作業にあたってます。
東広島市志和町にある地場の大手コメ卸し「食協(しょっきょう)」の精米工場です。随意契約の備蓄米の精米作業は先週から始まりました。
作業は18日から本格化し、搬入されるコメの量は、1日100トンに増えました。通常のコメの精米作業もあるため、こちらでは24時間体制で対応しているといいます。

19日も地元大手スーパーなど7~8業者から依頼を受けた計100トンのコメが搬入されました。通常のコメとあわせて、一日の精米量は200トンを超えているということです。
食協 武信和也社長
「農水大臣が一刻も早く、1日も早く、この随意契約米を市場に出してくれということで、私どもも協力している。24時間フル稼働で頑張っている」
ただし、入荷したコメはすぐに精米するのではなく、作業に入る前にいろいろな検査をするそうです。
食協 武信和也社長
「これは古古米になります。見た感じ、傷みはないんですが、あとは炊いて、臭いがあれば、ちょっと削って、歩留まりは悪くなりますが、おいしく食べてもらうことを、日々頑張っていこうと思います」

こちらの部屋では精米された備蓄米が次々に袋詰めされていました。本格化した備蓄米の流通…。店頭価格への影響はあるのでしょうか。
食協 武信和也社長
「備蓄米効果、安いものが市場に出るということで、7月くらいから値段が下がって来ると。5kgあたりで今、5000円近くなっている銘柄もありますが、500円から600円、銘柄によっては700円から800円下がる可能性があるんじゃないか」
この精米工場での備蓄米の精米作業は8月まで続く見込みです。