青森県の南部町教育委員会は、町内の本三戸八幡宮の本殿が江戸時代初期に建造され、南部氏に関連する木造建築物では“最古級”と見られると発表しました。
南部町の本三戸八幡宮は教育委員会の調査の結果、カエルのまたのような形をした装飾をはじめ、本殿の建築彫刻などが特徴的でした。
さらに、棟札(むなふだ)には江戸時代初期の慶長18年、1613年に修復した記述があったということです。
このため、八幡宮が建造された時期は、国の重要文化財である南部利康霊屋(なんぶとしやすたまや)より古く、南部氏関連の木造建築物では“最古級”と見られます。
南部町教育委員会 布施和洋さん
「今回の発見が最古級ということで、南部氏の歴史を探る上では重要な発見と考えている」
町は、八幡宮の将来的な文化財の指定を目指して更に調査をする予定です。