宮崎市出身の漫画家、東村アキコさんと恩師との実話が描かれた映画「かくかくしかじか」が、現在、公開されています。

17日、宮崎市の映画館では東村さんによる舞台挨拶があり、制作秘話などが明かされました。

宮崎市のセントラルシネマ宮崎で行われた舞台挨拶で200人以上の観客に大きな拍手で迎えられたのは宮崎市出身の漫画家、東村アキコさんです。


(東村アキコさん)
「宮崎の皆さんのおかげでロングランになりそうでもうヒットと言っていい感じにばっちりなって」


(予告編から)「先生、私は最低の教え子です」

東村さんの原作をもとに制作された映画「かくかくしかじか」。

宮崎西高校に通っていた東村さんが当時、出会った恩師との9年間に及ぶ実話が描かれていて宮崎ロケも行われました。

(映画を見た人)
「うちの息子も娘も西高を出ていたので、制服まで西高の制服になったのでよかったです。うれしかったです」
「感動しました。涙が出た。(東村さんを)誇りに思います」
「自然と宮崎のいいところがでていると実感した。(東村さんには)どんどん漫画の中ででも県内をアピールしていただけるといい」

映画を盛り上げようと、宮崎市街地では。

(垣内沙耶記者)
「映画にも登場する宮崎市の若草通りには、映画のフラッグが道の両脇にずらりと掲げられています」

これは、中心市街地の活性化に取り組む街づくり団体「シンクアクト」が企画したもので、一番街にも3枚の横断幕が掲げられています。

映画の公開からおよそ1か月、全国では興行収入7億3000万円、観客動員数55万人を突破。

県内でも週末動員ランキングが4週連続で1位を獲得するなど、大きな反響が続いています。

(東村アキコさん)
「現場でデッサンを描く係をやったり指導したり、あと、現場で漫画も漫画の原稿もいっぱい出てくるじゃないですか、それも現場で描いた。あと、方言指導もやったので、もうほとんど撮影は毎日行ってました。朝から晩まで」

舞台挨拶では、ラストシーンを宮崎市佐土原町の石崎浜で撮影したことや、絵画教室のシーンでは、東村さんの祖母の家を使用したことなど、制作秘話も明かされました。

(東村アキコさん)
「実際、あれ、市民の森のバス停だったんですよね。最初に先生が迎えに来て、原付バイクで迎えに来てくれたのは。ロケも本当にシーガイアの前辺りの道で去年撮ってたんです」


東村さんは、映画をたくさんの宮崎の人に届けたいと話します。

(東村アキコさん)
「もしお暇で、ちょっと笑って、ちょっと感動できる映画見たいなって思ってる方は、ぜひ、これからまだやっておりますので観に来てください」


※MRTテレビ「Check!」6月17日放送分から