カナダで開かれているG7サミット=主要7か国の首脳会議で異例の展開です。アメリカのトランプ大統領が会議の終了を待たず、帰国することを決めました。

G7サミットでは2日目にゼレンスキー大統領も加わってウクライナ情勢を話し合う予定でしたが、トランプ大統領は参加しない見通しとなりました。

トランプ大統領は各国首脳との写真撮影の際、このあと開かれる初日の夕食会を終え次第、アメリカに帰国すると発表しました。イスラエルとイランの攻撃の応酬が続く中東情勢に対応するためだと説明していますが、会議終了前の帰国は異例です。

アメリカ トランプ大統領
「G7はかつてはG8だった。オバマとトルドーという人物がロシアを参加させたくなかった。それは間違いだった」

早期の帰国の背景には「ロシアが参加しない枠組みでウクライナ情勢を話し合っても意味がない」というトランプ氏の持論もあるものとみられます。