曇り空となった16日午後の福島県飯舘村で行われたのが「大凧あげ」。

【浦部智弘アナウンサー】
「こちらが揚げられる凧です。私の身長170センチですが2倍近くあります」

これは、飯舘村や川俣町などでバドミントンのラケットのガットを製造する「CRSスポーツ工業」が主催したもので、いいたて希望の里学園の児童37人が参加しました。
この大凧は、埼玉県春日部市伝統の凧あげ祭りに出品されていて、縦3.1メートル、横2.4メートルの大きさがあります。

【CRSスポーツ工業新事業部・横山孝行本部長】
「2年前から飯舘村と川俣町のせっかくの縁があるので、我々は埼玉の人間ですけど春日部にも交流を図ろうということで」

凧に描かれた飯舘牛や手形はすべて学園の子どもたちがデザインしたもの。
この日は風が穏やかでしたが、大凧の普及活動を行う保存会の指導のもと、子どもたちは凧のひもを走りながら引き、空高く揚がると大喜びしていました。

【眞柴鳳士さん】
「転んだんですけどめっちゃ楽しかったです。置いていかれました」

【花井咲心さん】
「私も手形を押している。難しかったけどみんなとスピードを合わせながら高く揚げられたのが楽しかった」

【春日部市・庄和大凧文化保存会・川島栄さん】
「子どもたちが一生懸命走りましたので、高く揚がって良かったと思います」

25℃を超え夏日となった飯舘村。
元気いっぱいの子どもたちが揚げた大凧は、いいたて希望の里学園の校舎に飾られるということです。