インド西部で242人が乗った旅客機が離陸直後に墜落した事故で、機長が墜落の直前に、「推力がなく、上昇できない」と管制官に伝えていたと報じられました。

インドの民間航空省は14日、旅客機が離陸後高度650フィート、およそ200メートル以上上昇することができず、機長が緊急事態を知らせる「メーデー」を発信していたと明らかにしました。

また、イギリスのインディペンデント紙によりますと、機長は墜落の直前に「推力がなく、上昇できない」と管制官に伝えていたということです。

この事故では、旅客機の乗客乗員241人が死亡したほか、複数のインドメディアによりますと、地上でも30人以上が死亡し、死者は合わせて270人を超えるということです。

インド政府は原因究明にあたる委員会を設置し、3か月以内に事故の原因や今後の対策について報告書をまとめるとしています。