先月引退したハンドボール界のレジェンド、田場裕也。フランスリーグなどで活躍した華々しいキャリアの一方、アルコール依存症との闘いに苦しんだ。波乱万丈の競技人生を送った49歳が地元沖縄で見せた最後のプレーを見つめた。
▼田場裕也
「考えられないですね、10年前から、アルコールにおぼれていた時代から、まさかこういう形でハンドボールを終えることができるって本当に幸せです」
ハンドボールプレーヤー、田場裕也。昇りつめた栄光も、転げ落ちた挫折も、桁違いの競技人生だった。

「嫌いでした。ハンドボールが僕を苦しめていると思って、ハンドボールは見たくなかった」
所属したクラブ、琉球コラソンの水野裕矢CEOは引退セレモニーで…
「正直、“自分の身勝手”でチームを抜けられて…ただ、この(引退試合の)観客を見ると、身勝手でもここまでいけば、みんなをまとめる」