鳥から人へ感染する「オウム病」。一般的な肺炎と症状が似ているため、診断が遅れると命に関わる危険性があります。長崎大学の森内浩幸教授に、症状や予防法について、話を伺いました。

症状だけでは見分けられない感染症

「オウム病」は特別な症状があるわけではなく、通常の気管支炎や肺炎と区別をつけることは困難だといいます。

長崎大学 森内教授
「熱が出て、インフルエンザの時みたいに、全身の倦怠感や痛みに加えて、激しい咳や呼吸の苦しさなどを訴えたりします。オウム病であれ、インフルエンザであれ、症状だけではほとんど区別がつきません。患者の話を聞くことと、通常の治療で改善しないことなどから、だんだん診断がついていくことになります」

オウム病の原因は 様々な鳥が保有する「クラミジア」というバクテリア

長崎大学 森内教授
「オウムだけではなく インコやハトなど、いろんな鳥がこのオウム病の原因となるクラミジアを持っています。健康に見える鳥でもこのクラミジアを保有していることがあります」