インド西部で242人を乗せた旅客機が離陸直後に墜落した事故で、ロイター通信は「240人以上が死亡した」と報じました。乗客に生存者が1人いるということです。
インドメディアによりますと、12日、西部・グジャラート州アーメダバードの空港付近で、イギリス・ロンドン行きのエア・インディア機が墜落しました。
空港の防犯カメラの映像には、機体が滑走路を飛び立ったあと、ゆっくりと降下しながら住宅街に落ちていく様子が写っています。離陸から墜落までは、わずか30秒ほどで近くの医科大学の宿舎に墜落しました。
目撃者
「家にいたんですが、大きな音がして、まるで地震のようでした。墜落した飛行機があって、多くの遺体が横たわっていました」
旅客機には乗客乗員あわせて242人が乗っていましたが、ロイター通信は当局者の話として、「240人以上が死亡した」と報じ、地上でも多くの人が犠牲になったということです。
エア・インディアは乗客について、インド人が169人、イギリス人が53人などと発表しています。日本人は含まれていません。
一方、複数の現地メディアは「イギリス国籍の乗客の男性1人が生存していた」と伝えました。
事故を受け、インドのモディ首相は「言葉では言い表せないほどの痛みで、胸が張り裂ける思いだ」との声明を出しています。
記者
「事故を受けて、イギリスのガトウィック空港からインドに向かうエア・インディア便は欠航となりました」
イギリスのスターマー首相は「墜落現場の光景は非常に痛ましい。乗客とその家族に心よりお見舞い申し上げる」との声明を出しました。イギリスは、インドとイギリスそれぞれに危機対策チームを設置するほか、事故原因の調査を支援するため、インドにチームを派遣するとしています。
今回、事故があった機体はボーイング787型、通称「ドリームライナー」で、これまでに機体が損傷する事故はないということです。
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