高知県内の量販店では政府備蓄米の販売が進んでいます。高知市朝倉にある量販店では開店にあわせて朝から多くの消費者が詰めかけ店には行列ができました。

備蓄米が販売される、高知市朝倉東町のフジグラン高知です。開店前から店の前には備蓄米を求める長い列ができ、開店30分前の午前8時半には400人を超えていました。

(先頭の客)
「(Q.何時に来た)2時半!こちらは3時ぐらいやな(家に米が)ほとんど残ってない。買わなきゃいかんという気持ちで来た」

用意される備蓄米は500袋。整理券が配布されるころには列は500人を超え、さらに伸びていきます。

(スタッフ)
「このあたりで入るかどうか怪しいぐらいの感じですね」
(客)
「500!?マジで!?」

(スタッフ)
「(人数が)個数を超えてますね、550弱ぐらい。ちょっと数を超えてしまっているのでもしかしたら買えないかもしれないですけど」
(客)
「もう終わりなんです?」

(列に並ぶ親子)
「5歳です!(Q.お米好き)好き!」
「この子がすごくお米が好きなので購入してみようかなと思って来ました」
「(Q.お米がないときは)麺、そうめんとかになりますね。父親が来たいって言ってたんですけど平日だから大丈夫かなって思ってたんですけどすごい人だったんで『もう来ても買えんと思うで』っていう電話をしてました。(人数カウントは)おおよそでって言ってたのでもしかしたら買えるかもしれないかなと思って一応並んでます」

店頭に並んだのは2022年産の国産備蓄米。値段は1袋5キロで2138円です。先着順で1家族1袋の販売でしたが、山積みになっていた備蓄米は飛ぶように売れていきました。

(客)
「家族で味わいながら」
「大事に食べます」
「前はずっとこのぐらいの値段だった」
「主食だからね、それなりの適性な値段でやってもらえたら。これでも一年前は普通ぐらいの値段だからね。こんなに並ばないでも買えるようになったら」

一方、備蓄米の販売を知らなかった人は。

(6か月の赤ちゃんの母親)
「買ってない。あるって知らなかったです」
「(Q.米は必要)そうですね。離乳食も始まったのでちょっとずつ美味しいお米食べてもらいたいので」

県内では10日から販売が始まった備蓄米。2022年産は「古古米」にあたります。

(客)
「米の味ですか?でも今はとりあえず食べられたらなんでもいいかなっておもってますけど。でもそんなに変わるんですかね?」

(川見真宵 アナウンサー)
「それでは実際に古古米いただきます。ふっくらとしていて食感は普通のお米と変わりません。ただ新米と比べると後味があっさりしているような印象です」

古古米は水を少し多めに入れたり、炊く前に30分ほど吸水させることでふっくらと炊き上がるということです。

(フジ愛媛・高知店舗運営本部 濱田正義 副本部長)
「店舗限定とはなるんですが少しでも早く県内のお客様に届けたいという思いで準備してきました。予想以上のお客様の反響があったと感じております。まだ確定はしていないんですけれどもきょうを皮切りに順次販売できるように現在準備中です」

フジでは県内同系列の他23店舗でも備蓄米を順次販売していくとしていますが、入荷のめどは立っていません。

また12日からドラッグストアのコスモスも県内の全店で備蓄米の販売を開始しているということです。