福島県郡山市に本社を置くヨークベニマルは、随意契約で政府備蓄米1500トンを調達し、12日、郡山市にある横塚店で先行販売を始めました。販売されたのは、2022年度産の備蓄米5キロ1000袋で、1袋2160円です。

コメ価格の高騰が続く中注目される備蓄米。6月6日に販売を行ったいわき市のスーパー「マルト」では、開店前から長い行列ができ、5キロ600袋分の整理券は30分で全てなくなりました。

一方、ヨークベニマルでは、混乱を避けるため、販売について事前に告知はせず、目立った混雑は見られませんでした。

購入した人「噂の備蓄米なので、買いたいなと思って探していたんですけど、全然なくて、手に入ったなという感じ。やっぱり助かりますよね。どんな形であれ、やっぱりお米ですからね」

購入した人「(助かるのは)家計ですね。食費が高いですから、そこが一番ですね。お腹いっぱい食べたいですね」

福島県内でも、徐々に販売が広がる備蓄米。ヨークベニマルでは今後も、コメの安定供給に努めていきたいとしています。

ヨークベニマル商品事業部・大竹誠部長「今回玄米で1500トンを契約させていただきました。5キロ袋換算で、大体24万袋ほど販売できる形になっています。8月からは、新米も出る中で、この備蓄米も含め、安定供給をできればと思っております」

12日に用意された1000袋は、午後4時すぎに完売したということです。

ヨークベニマルでは、来週以降、横塚店以外の全ての店舗でも、順次販売を始めるとしています。