戦地に向かう兵士の無事を願い家族らが写真を奉納した山口市の三坂神社で11日、防府商工高校の3年生6人が奉納された写真の返還作業を手伝いました。

「弾よけ神社」とし て知られる「三坂神社」には、主に第2次世界大戦で兵士の無事を願う家族などから約2万5000枚の写真が奉納されました。写真の返還が進められていますが家族の高齢化などもあり、約1万4000枚が残されたままです。

防府商工では4年前から3年生が授業の一環で活動に協力しています。今年の3年生は初めての活動で、写真を見て当時の人々の思いや歴史を学びました。

防府商工3年生
「返還活動の歴史を感じた。多くの写真を返したいという気持ちで活動していきたい」

三坂神社 江端希之宮司
「奉納写真は思いのこもったもの。生徒も真剣な表情で見てくれて、込められた思いが写真を通して伝わったのではないか」

生徒は返還先を探すため、県内の自治体のホームページに神社の活動を載せてもらうことなどを提案しました。