14日(土)の高校野球選手権沖縄大会開幕を前に、県外の強豪を招く招待試合が行われました。春夏連続の甲子園を目指す沖縄尚学や、エナジックスポーツなどが熱戦を繰り広げました。

県内高校野球の競技力向上を目指し、本土復帰した1972年から毎年行われている招待試合。今年は夏12回、春9回の甲子園出場経験を誇り、去年秋と今年春の近畿大会を制した、東洋大姫路が来沖しました。

まず挑むのは、こちらも春のセンバツ甲子園に出場した沖縄尚学。U-18日本代表候補にも選ばれる東洋大姫路のエース、木下鷹大を前に2回。



フォアボールのランナーを2塁に置いて、6番の阿波根裕。打球は左中間への2ベースヒット。均衡を破ります。



援護をもらった沖縄尚学のエース、末吉良丞は140km台中盤のストレートとキレのある変化球を中心に、強力打線に立ち向かいます。

▼末吉良丞 投手(沖縄尚学)
「県外の強豪と練習試合ができたことは、大きな経験値を得られたと思いますし、
全員振りが強い中でどのようにかわし、どこで攻めるかを考えながらキャッチャーと一緒にやっていきました」

変化球の感覚も良かったと、7回を投げて無四球7奪三振、無失点のピッチング。
その後も、3人の継投で反撃をかわした沖縄尚学が、1対0の投手戦を制しました。



▼末吉良丞 投手(沖縄尚学2年)
「春は悔しい負け方で終わってしまった。もう一回あの場所へ戻って、ベストコンディションで挑めるような夏の試合にしていきたいです」

続く第2試合は、こちらも春のセンバツベスト16入りを果たしたエナジックスポーツが東洋大姫路と対戦。序盤は、エナジックスポーツらしい機動力を全面に出した攻撃。



4番・久髙颯のタイムリーヒットで先制すると、満塁からのエンドランも決まり、2回までに4点を奪います。



しかし、直後。エナジックスポーツは、先発を任された1年生蓑田宗典が、相手打線につかまります。同点の中、継投でしのぐエナジックスポーツでしたが6回。



U-18代表候補の高畑知季に満塁ホームランを浴び、ビッグイニングを作られます。

9安打を放ち、持ち前のノーサイン野球を貫いたエナジックスポーツでしたが、失った流れを取り戻すことはできず。夏に向け、課題を感じた試合となりました。



▼砂川誠吾 主将(エナジックスポーツ3年)
「目標としている攻撃が序盤で出すことができたけど、中盤それが中々できなくなってきているのは、自分たちの今の課題でもあるので中盤でどう点数をとるか、またチームで考えながら夏仕上げていきたいと思います」

夏の甲子園を目指す選手権沖縄大会は、14日(土)開幕。球児の夏も間もなく本格化していきます。