盛り上がりを見せる大阪・関西万博で10日、山口県の出展が始まりました。会場には多くの人が訪れ、好調なスタートとなりました。

大屋根リングの外側にあるEXPOメッセ、通称「WASSE(ワッセ)」で県の出展が始まりました。オープンの午前10時から、続々と来場者が増え続けます。県の出展のテーマは「ふくの国、山口」

食に、観光、文化…誰もが幸福を感じられる山口県ならではの魅力を、ブースやステージイベントで伝えていく企画となっています。

中村周・記者
「こちら、ずら~っと長い列ができています。『ふくを味わう』という飲食ブースのコーナーですが、楽しめるのは地酒と山口ならではのおつまみです」

日本酒は23の銘柄から選ぶことができ、アンコウの塩辛やフグの生ハムといった山口らしいおつまみも。

来場者
「獺祭おいしいですね、本当にぐいぐいいっちゃいます」
記者
「これ珍味4種と地酒3種で1300円…」
来場者
「もう安いと思います。すごく安い、もうこのあともうパビリオン、どうでもよくなっちゃいました」

飲食ブースのすぐ横には、菓子類に水産加工品、そして日本酒まで…、県民にとっておなじみのおよそ80品が、ずらりと並んでいます。

大阪からの来場者
「いろいろ買いましたね、6点ぐらい買いました。月でひろった卵は見た目がかわいい感じだったので、それで選びました」

日本酒を試飲した外国から来た人は…

外国から訪れた人
「”SAKE”を飲んだのは初めてだけどとてもおいしい、すばらしい味です」

午前11時には、オープニングセレモニーがありました。

村岡知事と新潟県の知事が日本酒を軸にアピールです。

ステージでは、山口と言えばの食材・ふく刺しの大皿盛りの実演に…。

「山口ふるさと大使」・村重杏奈さんのトークショーもありました。会場の壁側では、県内の市や町もブースを出し、魅力をしっかりと伝えます。

大阪から
「海の幸も山の幸もおいしいし、こないだ時間なくて行けなかったんですけどSLとか走ってるんで、子どもを連れてってあげたいなぁと思います」

山口市や宇部市など県内の6市に、島根県津和野町を加えた「山口ゆめ回廊」もブースを出展しました。

中村記者
「こちらのブースでは、さまざまな商品を売っているだけではなくて、このように大内塗りの絵付け体験などを通じて山口の文化を伝えています」

一筆一筆を丁寧に…。親子が真剣に取り組んでいました。

体験した人(大阪から)
「今度ちょっと山口に行ってみたいなと思います」

岩国市はシロヘビを展示し、長門市は湯本温泉の湯を持ってきたうえに、VRゴーグルで地元の景色を見せての足湯体験。工夫を凝らして来場者にPRします。

県の会場の広さは、およそ1000平方メートル。きのうの準備のときと比べると狭く感じるほどの人の多さです。

村岡嗣政・山口県知事
「本当にきょう多くの方にお越しいただいて、うれしいですね。4日間、目いっぱい山口の魅力を発信して皆さんに伝えていければなと思います。インバウンドでしばらく日本に滞在される方も多くいらっしゃると思いますので、ぜひ山口のほうに足を延ばしてもらいたいなと思います」

県の出展は、13日までの4日間です。