大手生命保険会社が設立した財団が、伝統文化の継承を支援しようと舞や手踊りを行う青森県内2つの団体に助成金を贈りました。
明治安田生命が設立した財団は、伝統文化や技術の保存を目的に1991年から全国各地の個人・団体へ助成金を贈っています。
今年度は174件の応募から57件が選ばれ、このうち県内は横浜町の百目木神楽会と東通村の白糠婦人会が助成の対象となり、青森市で贈呈式が開かれました。
百目木 神楽会の権現舞は、300年以上前にはじまった山伏神楽で、2頭の獅子頭による舞を、2023年に20年ぶりに復活させました。
白糠婦人会は、南部地方から伝わった手踊り「七福神舞」や「大黒舞」を継承しています。
百目木 神楽会(横浜町) 青木祐太郎さん
「人数が少ないので(維持費は)一人一人の負担が大きい。非常にうれしく思うし、今後も力をさらに入れて練習や発表をかんばりたい」
白糠婦人会 赤田三千代 会長
「胸いっぱいです。一生懸命やってきたかいがあった」
2つの団体は、助成金を和太鼓や衣装の購入に活用し、伝統文化の継承につなげることにしています。