愛媛県宇和島市内の公民館で知人の女性からバッグを盗んだうえ、ケガをさせたとして強盗傷害の罪に問われている男に対し、松山地裁は10日、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

有罪判決を受けたのは、西予市宇和町西山田の無職・河野広幸被告67歳です。

判決によりますと河野被告は去年7月、宇和島市内の公民館で70代の知人女性からバッグを盗み、追いかけてきた女性を転倒させ、指の骨を折るなどのケガをさせた強盗傷害の罪に問われていました。

10日の判決公判で、松山地裁の渡邉一昭裁判長は、被害者の女性が車のドアに手をかけている状態にも関わらず、河野被告が車を発進させたことについて「相当危険な行為」と非難。
傷害を負わせた結果は重いと指摘しました。

一方で、被害者の女性に貸していたカネが返済されないことから「突発的な犯行」に至ったものと判断。

「経緯には同情の余地がある」として、懲役6年の求刑に対し懲役3年・執行猶予5年の判決を言い渡しました。