一般市民を犠牲にしているロシアのウクライナ侵攻で核兵器使用も危ぶまれる中、長崎市の原爆資料館を訪れる人が今、増えています。訪れた人たちはどんな思いで77年前の長崎を見ているのでしょうか。

一発の核兵器がもたらした惨状。長崎原爆資料館では77年前の長崎で起きた事実を伝え続けてきました。
原爆資料館の先月の入館者数は2万5千427人で、去年の同じ月の1.3倍おととしのおよそ2倍に増えました。中にはロシアのウクライナ侵攻に思いを馳せる見学者も少なくないようです。
茨城からの女性「ロシアとウクライナが戦争をやってるので、こんなこともう一回やるのかなって思うと恐ろしいですよね」
修学旅行の男子高校生(東京)「改めて、戦争自体もダメですけどこういう兵器を使うのも倫理的に最悪だなって」
修学旅行の女子高校生(東京)「(核兵器を)使おうとしてる人もこのあった歴史を学んで、今後どうするべきか考えるべきだと思います」

先月、資料館で回収した70人分のアンケートのうち10歳未満から70代までの9人が回答の中にウクライナ侵攻に関する記述をしていて、来館のきっかけとなったり見学によって思いを新たにしたりしたことがわかります。
長崎平和施設管理グループ(原爆資料館指定管理者)堀部 龍也 施設長「戦争であるとか核兵器っていうのは絶対ダメだっていうとこですね、そのへんを、ご覧になって改めて感じていただければ」
再び核戦争の道を歩まないためにー長崎原爆資料館が果たす役割が今、高まっています。