コメ価格の高騰をめぐり、福岡市の高島宗一郎市長が、「減反政策が間違っていた。減反ではなくてしっかりつくるべき」と述べた。
9日の定例記者会見でコメの価格高騰について見解を問われ答えたもので、農業政策の「改革が必要」との認識を示した。
「食料安全保障、自滅」

福岡市の高島宗一郎市長は9日、定例記者会見で、「福岡市だけでコメの問題を解決するのは難しい」とした上で、「減反政策が間違っていた。これはもうこういう状況が起きているんだから。いろいろな課題があぶりだされた。減反ではなくてしっかり作っていくべき」と述べた。
また、食の安全保障の観点からも農業政策の改革が必要との認識を示した。
福岡市 高島宗一郎市長
「食の安全保障とか言いますけれど、外からやられたわけではなく、自滅というか、自分たちの政策でこのようになっている。二度とこんなのことのないような農業政策をしっかりとってほしい」
減反政策をやめた場合、コメが余って価格が安くなりすぎ農家の収入が減ることも危惧されるが、高島市長は、そうならないよう調整するために、「コメの輸出政策」についても一緒に考えるべき」と述べた。