貿易問題をめぐるアメリカと中国の閣僚級協議について、中国メディアは「対等な立場での協議を通じ意見の違いを解決する機会だ」と事態打開への期待感を示しました。

中国共産党の機関紙「人民日報」は10日、ロンドンで9日から行われているアメリカと中国の閣僚級協議について「意見の違いを解決する重要な機会だ」と強調しました。

そのうえで、「貿易を通じ、中国とアメリカ双方が得ている利益は均衡している」と指摘。「対等な協議を通してウィンウィンの解決策を見つけ出すことができると信じている」と期待感を示しました。

一方でアメリカの半導体の輸出規制などについて「差別的な措置だ」と批判。協議の場で解除を訴えていく考えを示しています。

協議は10日も行われる予定で中国のレアアースの輸出規制や米中が互いにかけ合った関税の問題について打開策を見出すことができるのか、注目されます。