自己破産手続きを進めている仕出し弁当販売の「ユニオン・ランチ」の遊道義則元代表が9日、書面で見解を発表しました。給与が支払われていないという報道について「実際は法的手続きにのっとり対応を進めている」と主張しました。

ユニオン・ランチはことし4月、自己破産手続きを開始し、5月30日付で従業員約140人全員が解雇されました。

遊道義則元代表は9日にコメントを発表し、「給与が支払われていない」という報道について法的手続きにのっとり対応を進めていると主張。

5月分の給与について振り込み手続きが完了し、9日以降、順次口座に振り込まれる見込みだとし、4月21日~30日までの給与と退職金についても破産管財人の管理のもと、手続き中であるとしました。

一方、従業員らでつくる労働組合は元代表が発表した見解に対し、5月の説明会で会社側から4月下旬分の給与についてはほとんどが払われないだろうと説明があったとし、組合では引き続き未払いとなっている給与の支払いを求めていくとしています。

また、高齢のパート社員の大多数が経済的困窮を訴えているという報道についても遊道元代表は「ユニオン・ランチの65歳以上の社員は全体の12.8%、パート社員は15.5%にとどまり、経済的困窮を訴えている人は大多数ではない」と訴えました。