人口減少に直面する地域の伝統文化の継承と活用について考えるシンポジウムが9日、愛媛大学で開かれました。

シンポジウムは愛媛大学の地域共創研究センターが企画し、地域文化の継承保存のために、観光面などで文化財を効果的に活用する「文化財マネジメント」の重要性について話し合いました。

基調講演では、文化庁主任文化財調査官の近江俊秀さんが、地域住民の文化・文化財に対するニーズの掘り起こしが必要だとして、次のように話しました。

(文化庁主任文化財調査官・近江俊秀調査官)
「すばらしい歴史文化、それについて気づいていただくということが、マネジメントする場合の重要な役割になってくるんじゃないかと思います」

シンポジウムではこのほか、西予市明浜町の石積み保存活動など、県内の事例発表や意見交換も行われました。