国蝶「オオムラサキ」が、広島県府中市で羽化の時期を迎えています。
サナギから出たオオムラサキが羽を広げて乾かしています。府中市にある「オオムラサキの里」では、1980年からオオムラサキの保護を始め自然に帰す活動をしています。

今年も6月5日から、サナギから成虫になる羽化が始まり、美しい姿を見せています。
施設では2019年幼虫やサナギがサルに食べられ2021年には幼虫やサナギや成虫が盗難にあうという被害がありました。その影響で当時は個体数がかなり減ってしまいましたが、今年は被害前まで戻り約500匹のオオムラサキが羽ばたくことになりそうです。

国蝶オオムラサキを守る会 後藤功会長
「一生懸命少ない数をとにかく増やしてきた。今の状態を絶やさずにまた続けていけたらと思っている」
7月6日には羽化したオオムラサキを自然に帰すイベントが行われます。