太平洋戦争末期に殺されたライオンのために建立された岩手県一関市の来恩塚で8日、48年ぶりの慰霊祭が行われました。

8日は、来恩塚がある一関市山目の円満寺に地元の猟友会の会員などおよそ20人が訪れ慰霊祭が営まれました。

来恩塚は、太平洋戦争末期の一関市で、戦意高揚を目的に市民の前で射殺された4頭のサーカスのライオンのために三十三回忌に当たる1977年に猟友会が建立したものです。

(西磐猟友会山目分会 加藤 優太さん)
「今回初めてこういうことがあったと知ったんです。先輩たちの動物に対する愛情を引き継いでいきたい」

建立以来48年ぶりとなる今回の慰霊祭は、戦後80年の節目に企画されたもので、参列した人たちは戦争の犠牲となったライオンの霊を慰めるとともに、平和への思いを新たにしていました。