地球温暖化や少子高齢化の中でもがんばるさくらんぼ農家を応援しようと、大学でデザインを学ぶ学生が絵本を作りました。
きょう山形市の文翔館では県にさくらんぼなどの果物の苗木が植えられてから150周年を記念するイベントが開かれました。


県の果物に関する様々な出店がある中、こちらで販売しているのは…
さくらんぼの兄弟をテーマにした絵本です。題名は「ふたごのさくらんぼ」。


東北芸術工科大学コミニュティデザイン学科の学生2人と観光果樹園を営む農家が協力しておよそ一年をかけて完成させました。
農業・佐久間利兵衛さん「一番はやっぱり温暖化の影響。あとは私の身の回りでも高齢者が手塩にかけたさくらんぼの木をやめて伐採している人がいる」

東北芸術工科大学 コミュニティデザイン学科4年 鈴木愛菜さん「さくらんぼの現状を知ってもらったりさくらんぼにもっと愛着を持ってほしいという形で絵本と
紙芝居を作った」

舞台は山形に似た大陸がある惑星です。
嵐の夜に離れ離れになったさくらんぼの兄弟がいろいろな経験をしながら再会を果たす物語で、さくらんぼを育てる過程の様々な困難が描かれています。

東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科4年 草野那瑠さん「すごく冒険をする物語なので子ども達にはワクワクしながら読んで欲しい」

絵本「ふたごのさくらんぼ」は鶴岡市の佐久間利兵衛観光農園で販売する予定で会場ではあすも販売と紙芝居の実演を行います。