広島県福山市は、7年前の西日本豪雨で浸水被害のあった市内東部で整備している「蔵王ポンプ場」の建設工事を公開しました。

RCC福山放送局 内田博文記者
「ここは地下16㍍ほどの場所です。雨水管からの水を一時的にためる水槽が造られています」

地下では巨大な水槽など工事が進んでいます。2018年の西日本豪雨では、蔵王ポンプ場のある手城川流域で約250ヘクタールが浸水。床上・床下浸水が61戸に上りました。

「蔵王ポンプ場」では毎分約1千トンの排水量を整えます。工事進捗率は33%で、2027年度末の完成予定です。

ポンプ場に接続する全長約3・2キロの雨水管は、16日から暫定的に供用を始めます。25メートルプールおよそ50杯分の雨水をためられる能力があるということで、16日からは、集めた雨水を仮設ポンプで汲み上げ、水路へと流します。

福山市 枝広直幹 市長
「蔵王ポンプ場の完成までには今しばらく時間をいただきますけれど、この雨水幹線(雨水管)が整備をされたことで、一定の防災の効果を果たすことができる」

地元住民も工事の進展に期待します。
福山市蔵王学区町内会連合会 藤井俊昭 会長
「(ポンプ場が)一日でも早く完成していただいて、地域の安心・安全を高めていただきたいな」

市民の安心・安全のためにもポンプ場の速やかな整備が求められます。