木造建築工事業の「菊地建築」が破産手続きの開始決定を受けたことが、帝国データバンク富山支店の調べでわかりました。負債総額は約2800万円に上るとみられます。
有限会社「菊地建築」は、富山県氷見市に本社を置いていて、1974年の創業、2005年6月に有限会社として法人化しました。
富山県西部地区を中心に営業活動を展開し、一般個人や地元の工事業者向けに住宅の新築やリフォーム工事などを手がけていました。
かつては年間売上高が約1億円を計上していましたが、近年は同業他社との競争が激しくなり、価格競争に巻き込まれていました。木材価格の高騰も経営を圧迫する要因となったとみられます。
これらの影響で、最近の売上高は1000万円台にまで落ち込んでいたほか、採算の取れない工事が増えたことで資金繰りが悪化。事業の立て直しを図ったものの、業績改善の見通しが立たず、今回の破産手続きに至ったとみられます。結果として負債額は約2800万円に上るとみられます。
