水泳のアジア記録を持つトップアスリート・塩浦慎理選手が10月に沖縄で開催することを発表した沖縄県招待スプリント選手権。

大会には小学生以上が参加できるほか、オリンピックの代表選手らも参加します。「低迷する沖縄水泳界を強化したい」塩浦選手に企画した思いを聞きました。

▼水泳50m自由形アジア記録保持者・塩浦慎理選手
「2034年に(沖縄開催が)内定している第88回国民スポーツ大会で、個人種目で6つ以上の優勝、そして二桁以上の入賞を目標にしたいと思っています」

2度のオリンピック出場を誇る水泳の塩浦慎理選手が10月に開催する沖縄県招待スプリント選手権。

記者会見の前日塩浦選手らの姿は高校総体の会場にありました。

「沖縄の子たちを見ていたらすごく楽しそうに入場してくるし、応援も温かくてうらやましい気持ちになってますね」

神奈川県出身の塩浦選手ですがこれまでも県内で水泳の指導にあたり、すでに顔なじみの高校生たちもいます。

塩浦慎理選手 「風強い?」
平良吏美華選手 「風きついです。呼吸するたびに風が来るから」
塩浦慎理選手 「だよね」

「環境面で言うと記録を勝負する競技なのでプールの条件は厳しいだろうなと正直思いますね」

40以上の都道府県では風や水温が安定する室内の50m公認プールがありますが沖縄には無く、選手たちは厳しい環境の中で九州や全国大会の派遣標準記録に挑まなければなりません。

▼沖縄県水泳連盟・川満正芳会長
「そういう全国の標準記録が厳しいこともあって、毎年やっと10人前後の子どもたちが県外に行って(トップ選手に)接するという内容になっていまして」

「より多くの子どもたちがトップ選手と触れ合える機会を作りたい」そんな思いで企画された招待スプリント選手権には、パリオリンピックの銀メダリスト・松下知之選手や、パリオリンピック代表の村佐達也選手、6大会連続でオリンピックのメダリストを輩出した平井伯昌コーチも参加します。

▼塩浦慎理選手
「この元気さもあるしポテンシャルがある選手も何人もいると思うので、そういった選手たちがどんどん色んな機会を通して、全国や世界を目指していってほしいなと。そういうきっかけになればいいなと思っています」

沖縄水泳界の強化をめざし毎年大会を開催していくという塩浦選手。県招待スプリント選手権は10月5日に開催され、小学生以上が参加料無料で出場することができます。