仙台管区気象台は6月6日「岩手山 火山の状況に関する解説情報 第25号」を発表しました。これによりますと、
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
5月30日から6月6日15時までの岩手山の火山活動状況についてお知らせします。西岩手山の想定火口から概ね2kmの範囲では大きな噴石に警戒してください。
6月3日に山頂付近を震源とする火山性地震が一時的に増加し、岩手県八幡平市で最大震度2を観測する火山性地震も発生しましたが、4日以降同領域での地震は観測されていません。黒倉山付近で発生している微小な火山性地震は、今期間もやや少ない状態で推移しました。その他の岩手山周辺における地震活動にも大きな変化は認められません。
JAXAの衛星「だいち4号」の5月30日及び「だいち2号」の2023年11月の観測データを用いた国土地理院によるSAR干渉解析の結果では、大地獄谷周辺及び岩手山西部周辺に衛星に近づく変動が見られます。5月16日から30日の観測データを用いた解析結果では、ノイズレベルを超える変動は見られません。大地獄谷周辺の変動は、大地獄谷付近のごく浅いところの膨張を示していると考えられます。
岩手山周辺の傾斜計やひずみ計、GNSS連続観測で2024年2月頃から見られている山体の深いところの膨張を示す地殻変動は、鈍化が見られているものの引き続き観測されています。
黒倉山山頂の監視カメラによる観測では、大地獄谷の噴気や地表面温度に大きな変化は認められません。地熱域についても、積雪前と比較して4月にわずかな拡大を確認しましたが、それ以降さらなる拡大傾向は認められません。
引き続き、西岩手山(大地獄谷・黒倉山から姥倉山)の想定火口から概ね2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
西岩手山の想定火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
また、噴火時には火口の風下側では火山灰や小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
とのことです。
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