地元でとれた魚をもっと食べてもらおうと、愛媛県愛南町の小学校で料理研究家による特別授業が行われ、児童たちは、愛媛が生産量日本一のマダイの魅力を学びました。

特別授業は若い世代の魚食を推進しようと、県が各地の小学校などで実施していて、愛南町の一本松小学校で開かれた5日は、3年生から6年生の合わせておよそ70人が参加しました。

今回のテーマは愛媛が生産量日本一のマダイ、中では料理研究家の中村和憲さんが、水揚げされたばかりの魚で三枚おろしを実演すると、子どもたちは中村さんの巧みな手さばきや取り出されても動く心臓に、大興奮の様子でした。

続いてしゃぶしゃぶを作り、昆布に野菜などの具を加えるとうまみが深まるダシの働きや、残ったアラの部分も捨てずに煮つけにするなど、日本の奥深い食文化を学んでいました。

(児童)
「野菜の甘さが出てきたりしておいしいです」
「もしおばあちゃんとかが魚を切っていて捨てていたら、そこ煮つけにしたらおいしいよと(教えてあげたい)」

(料理研究家・中村和憲さん)
「水産業が盛んな愛媛県の、魚の素晴らしさを子どもたちに伝えられたら」

この授業は県内各地で年内いっぱい行われ、子どもたちによるマダイの給食メニュー開発も企画されています。