去年、北九州市で、大型ダンプカーで上司の男性をひき殺したなどとされる男の裁判員裁判です。

検察は「過去に類を見ない危険で悪質な犯行」として懲役28年を求刑しました。

殺人などの罪に問われている福岡県築上町の無職、高橋博行被告。

去年10月小倉南区の採石場で勤務中、大型ダンプカーで上司の山崎雄二さんをひき殺したほか、別の男性2人もひき殺そうとしたとされています。

これまでの裁判で「怒られると思いカッとなってしまった」などと述べ、起訴内容を認めていた高橋被告。

5日の論告で検察側が、「一方的に不満を爆発させた短絡的な行為」だと主張。

そのうえで、「強固な殺意に基づく過去に類を見ない危険で悪質な犯行」として懲役28年を求刑しました。

一方で弁護側は、「強固な殺意はなかった」として懲役13年が相当だと主張しました。

判決は今月12日に言い渡されます。