中国の習近平国家主席は4日、北京でベラルーシのルカシェンコ大統領と首脳会談を行い、アメリカ・トランプ政権の関税政策などを念頭に、「国際的な公平と正義を守っていく」との方針で一致しました。

中国外務省によりますと、北京を訪問しているベラルーシのルカシェンコ大統領は4日、習近平国家主席と会談しました。

会談で、習主席は「中国は常に戦略的高度と長期的な視点からベラルーシとの関係を見据え、発展させていく」と強調。

アメリカのトランプ政権による関税政策などを念頭に、「覇権主義や強権主義、いじめに対し、共同で反対し、国際的な公平と正義を守るべきだ」と強調しました。

一方、中国訪問が15回目となるルカシェンコ大統領も中国について、「多国間主義を堅く守り、一方的措置や制裁・圧力を反対し、世界に対して模範を示している」と称賛。

ベラルーシは「深く敬意を表し、中国とともに国際的な公平と正義を守っていきたい」との考えを示しました。

ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、欧米各国から経済制裁などを科されているベラルーシとしては、中国との連携を強化する狙いがあるものとみられます。