先月、広島空港で誤って工事エリアに進入した全日空機の機長らが、社内調査に対し、「駐機場などの確認に気を取られ工事エリアに直前で気づいた」と話していることがわかりました。

先月22日、新千歳から広島に到着した全日空機が、誘導路を走行中に誤って工事エリアに進入し、コンクリート製の台座を乗り越えて停止しました。

タイヤなどが損傷し走行できなくなったため、およそ27時間にわたり機体は立ち往生しました。

国土交通省と全日空によりますと、機長と副操縦士は、社内での聞き取りで「走行経路や駐機場の場所を確認することに気を取られていて、進入禁止区域への接近に直前で気がついた」といった趣旨の話をしていることがわかりました。

乗客のうち2人からは、後日、むちうちなどの症状の申告があったということです。

全日空は、ヒューマンエラーが原因とみて、パイロットらに注意喚起を行い、再発防止策を検討しているということです。