「まさか自分が描くとは」
『巨人の星』の冒頭では、巨人軍に入団する長嶋さんに対し、少年時代の星飛雄馬(主人公)がボールを投げました。その後は星も入団し、2人の関係は「チームメイト」、その後「監督と選手」へと移り変わっていきます。

川崎のぼるさん「実は『巨人の星』の依頼を受けた時、あまり野球に興味がなくて、一度お断りしたこともあるんです。野球はあまり知らなかったので。でも、長嶋さんという名前だけは知っていました」
「やはりスーパースターだったし、当時はテレビも普及し始めた頃で、長嶋さんたちのようなスーパースターはみんなメンコなどになって、子どもたちが遊んでいましたからね。だから、巨人の長嶋さんだということは知っていました。まさか自分が『巨人の星』を描くとは思ってもみませんでした」
長嶋さんを描くときには、そんな『スーパースター』のイメージを意識していたと言います。

川崎のぼるさん「スーパースターというのは、僕なりにイメージを作って。長嶋さんは眉毛が太くて、少し髭が濃い感じで、顎が髭剃りで青くなっているような、そういうイメージで描いた記憶がありますね」
「誰もがみんな知っているわけですから、変なキャラクターには描けません。皆さんそれぞれに思い出があるでしょうから、そこはイメージを壊さないように描いたつもりです」
【長嶋茂雄さん追悼 関連記事】
▼『ジャイアンツの顔になりなさい』と…長嶋茂雄さんの死去を受け 巨人・萩尾匡也選手(24)がコメント 熊本