「ミスタープロ野球」として愛された長嶋茂雄さんが、89歳でその生涯に幕を閉じました。
1966年に週刊少年マガジンで連載が始まった「巨人の星」(原作・梶原一騎)を通じて長嶋さんを描いた漫画家・川崎のぼるさん(84)は、当時をどのように振り返るのでしょうか。
熊本県菊陽町に住む川崎さんが、RKK熊本放送の電話取材に応じました。

「日本人がみんな求めていたヒーロー像」
長嶋さんとは直接会うことは無かったものの、野球中継でその活躍を見ていたという川崎さん。当時の印象を、次のように語ります。
川崎のぼるさん「やることなすこと、全てが絵になるタイプの人でしたからね。いま考えれば、日本人がみんな求めていたヒーロー像じゃないですか」

「スーパースターは他にもたくさんいましたが、長嶋さんが一番際立っていたのは、他の人にないような明るさがあったことだと思います」
「非常に庶民的というか、それが愛された理由でしょうし、記憶に残るプレー、打ってほしいところで打ってくれる。夢を現実にしてくれるような選手だった。まさに華のある選手でした」
「本人が意識してやっていたかどうかは分かりませんが、あの人柄そのものがプレーや一挙手一投足に現れていたのだと思います」